2015年8月18日
カテゴリ:養生(メンテナンス)
臍の下三寸のところの関元という経穴を、丹田という。
両腎のあいだにあると考えられた生命エネルギーが、ここにある。
臍下腎間の道気は、人の命なり。十二経脈の根本なり。ここに、命の本がある。
気を養う術は、つねに腰を正しくすえ、気を丹田にあつめ、呼吸を静かにして荒くせず、胸中少しづつ何回かに分けて空気を口から吐き出す。
胸中に気を集めるのではなく、丹田に気をあつめる。
気を静め、気を昇らないようにする。
このようにすれば、人に対して話すとき、重大な異変が起こり、気が気でないときも心が浮ついたりしない。
不老不死の仙人、僧の坐禅も、みな気を臍下に収めるためである。
雑念を取り去り、心を静かに保つことが、秘訣なのである。
何事にも、みなこの方法を主とすべきである。
これは、事に励み、期を養うのに益のある術である。
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