2015年11月10日
カテゴリ:食事
永久歯に“虫歯のある子ども”は、2001年には小学1年生で13.6%、中学3年生で79.2%だったのが、2013年には、小1で6.7%、中3で51.5%と、大幅に減少したそうです。
ところが、歯石がついたり歯肉炎になったりする子どもが増加し、改善が必要な“要観察者”が、01年には小1で3.6%、中3で13.2%だったのが、13年には小1で5.8%、中3で20.0%と増加しています。
歯周病が増えた原因は、ファストフードなど柔らかくてあまり噛まなくていい食事や、共働きが増え、食事を急いで食べることが多くなったという要因の影響が大きいと考えられています。
よく噛まずに飲み込むと唾液が十分に分泌されません。唾液には、食べ物の消化を助けのどを通りやすくしたり、殺菌作用によって粘膜や歯茎を守り口の中を清潔に保ったり、口の中の乾燥を防ぎ細菌の発育を防ぐという働きなどがあります。
唾液の分泌が不十分だと、口の中に食べ物が残ります。その食べ残しが歯周ポケットに入り込み、唾液による殺菌作用も働かないために、歯周病になってしまう可能性が高まるのです。
唾液は食べ物を噛んだ時の刺激などで分泌されますから、しっかり噛む習慣をつければ、唾液が十分分泌され、口の中をいつも清潔に保つことができるのです。
また、噛むという行為が脳への刺激になることは、様々な研究で明らかになっています。脳の働きが活発になると、頭が冴える状態になるのです。
ガムを噛むなどの噛む行為は、近年特に認知症などの治療などにも取り入れられています。
歯の健康は、身体の健康に直結しています。
贅沢な食事がいいかというと、むしろ逆で、煮干しや野菜、海藻類など昔ながらの質素な食事の方が、健康のためには良いのです。
「少し固めかな」と思うくらいのものを意識してとりましょう。
よく噛むと満腹感が得られますから、食べ過ぎることも少なくなります。
食事中は、TVを消して、味わってみよう。
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