2015年10月7日
カテゴリ:ありがとう鍼灸整骨院blog
ストレートバック症候群
背骨が真っ直ぐという状態、このような場合はストレートバック症候群といわれることがあります。
この体型の方はしばしば胸痛、動悸、息切れを訴えられることがあります。
狭い胸郭の中で心臓が抑えられているからだろうといわれたり、 また、体を構成している結合組織がしっかりしていないので、 背骨が真っ直ぐになったり、心臓の症状が出やすくなったりするのであると説明されたりします。
ストレートバック症候群の対策
頸椎は、前方に凸、胸椎は、後方に凸、腰椎は、前方に凸の、横から見ると、脊柱はS字に弯曲しています。 ところが、ストレートバック症候群とは、文字通りその弯曲が消失し、脊椎が直線状になってしまうものです。
それほど珍しい疾患ではありませんが、動悸、胸痛、息切れが三大症状とされています。
ほとんどは無症状で、通常は治療の必要はありません。
一方、前胸部が陥没する漏斗胸は、単独の疾患としても存在しますが、ストレートバック症候群の約10% に合併すると言われています。
漏斗胸とストレートバックが合併すると、胸骨と脊椎の間隔が狭まり、胸腔にある心臓や肺を圧迫しやすくなります。
西洋医学では、ストレートバック症候群の根本的な治療法はなく、漏斗胸の外科的手術も、心肺機能障害に対してというよりは、主に小児期に美容上の理由で行われるものです。
ストレートバック症候群では、僧房弁逸脱症候群や先天性大動脈二尖弁などの合併という、心臓の弁の異常があることがあります。
体動時や胸郭の圧迫で胸壁痛をきたすことがあります。
疲労感、倦怠感といった症状は、ストレートバック症候群などに特徴的なもので、やせすぎや虚弱体質に関連していると考えられます。
消化がよく栄養の豊富な食品を積極的にとり、定期的に運動するなどの体力向上を図る努力が重要であると指導されるようである。
ストレートバックの方は、やせすぎ、太れないなどの悩みをお持ちの方が多いです。
温泉や大浴場で恥ずかしいから、太りたいという悩みも切実です。
太る食事法については、また改めて書きます。
動悸、胸痛、息切れですが、まずは、深呼吸ではなく、腹式呼吸を練習します。
下腹部を使い、臍下丹田を意識しつつ、呼吸をできるように意識します。
臍下丹田の呼吸がわかりづらい方は、仰向けになり、膝を立て、下腹を両手で押しながら、息を吐き、吸うときは、下腹の手を意識しながら吸います。
早く行動することに、有意義さを感じないことも大事です。
焦ると、必ず浅い呼吸となり、胸式となりますので、注意が必要です。
ストレートネックの対策
頸椎は、前方に凸の弯曲していますが、ストレートネックは、彎曲がなく、頸椎が直線状になっています。
ストレートネックは、バレリーナネックともいい、その名の通りバレリーナに多いことから、姿勢と大きな関係があるように思います。
肩こり、疲れやすいなどの症状が出ない場合、あまり気づくことはありません。
レントゲンで、立位の姿勢で、横から撮った場合、よくわかります。
明らかに、まっすぐになっているからです。
頚椎の生理的彎曲がなくなっている以上、やってほしいことは、個人に適した高さの枕を頚にあてて休むことができるようになることです。
選び方は、まず眠れることが重要です。
今までの生活によって、今の、ストレートネックという現状があります。
決して、焦ってはだめです。
早く治したい気持ちは、よくわかりますが、極端なことに走らないでください。
昨日まで枕をしていない方が楽だと言っていた人が、いきなり、自分の体に合っている正常な枕に変えてみたりすれば、身体には負担となって、また無理がかかるので、いろんな症状を出してきます。
タオル一枚を長い月日をかけて、御自身の左右どちらでもよいので薬指の高さまで、重ねる、もしくは、まるめていってください。
筒状にしてもらって構いません。
ただ、大事なことは、寝れるということです。
仰向けが苦手な方もいることと思います。
寝始めだけでもいいので、仰向けに挑戦してください。
腰が痛い方など、立膝をされると楽かと思います。
タオルを、首に当てて寝ます。
顎を上げている感じがします。
適切な治療を受けながら、半年から一年計画で、ゆっくりと身体への負担をかけず、ぐっすりと休みつつ、身体に変化をさせていきます。
ストレートネック、ストレートバックともに脊椎の生理的彎曲の状態を示したものです。
治療院では、症状を緩和しながら、脊椎の状態を改善していきます。
ストレートバック症候群の運動
運動ですが、いきなり自己流で、ジム通いなどを志しても、続かないと思います。
基礎筋力がないので、まずは、良い姿勢をして歩くことから始めます。
良い姿勢について、またの機会に書きますが、整骨院や治療院で治療を受けながら、習うのが良いでしょう。
30分歩くことが出来るようになってから、はじめて、ジムに行ってもよいでしょう。
その際、見よう見まねでマシーントレーニングをするのではなく、パーソナルトレーナーについてもらうと、その後の効果が全く違います。 プロはプロです。
正しい姿勢を保つ筋肉をつけない限り、良い姿勢にはなりません。 重りのない棒から、筋トレが始まることは、普通のことです。
長い時間をかけて、自分の大切な身体を良くしていく作業であり、道となります。 決して、焦らない、あきらめない人が、健康を維持できるのです。
ストレートネック、ストレートバックからの症状は、良くなることを信じて、行動してください。
« 治療の戒め 虫歯、画期的な治療法研究 »
サイト内検索: