2016年5月11日
カテゴリ:身体のしくみ
腸内細菌は、腸のどこにいるのだろうか?
腸の内視鏡写真で粘膜をよく見ますが、その粘膜の粘液が菌のすみかであり、菌の総量は1人分で1.5キロほどである。
腸内細菌の食べ物は、腸内を進んでくる消化物。
菌ごとに好みが決まっていて、特定の菌はほぼ特定の成分を食べる。
その菌の排泄物は別の菌の食べ物になる。
その排泄物をまた別の菌が食べ、それをまた次……といった具合に、1000種の菌は食べ物の連鎖でつながっている。
連鎖の過程で発生する成分の一部が腸から吸収されて、体の健康に影響を与える。
良い影響なら「善玉菌」、悪い影響なら「悪玉菌」と呼ばれるわけだ。
このほかに、日和見菌と呼ばれるグループもいる。日和見菌とは、大勢に流れる性質の一群で、善玉菌が強いときはおとなしいが、悪玉菌が強くなると一緒になって悪さをし始める菌である。
腸内細菌の中では、数の上ではこれがもっとも多く、全体の約7割を占める。
3群の比は2対1対7ぐらいが理想とされ、そんな状態なら、黄色がかったバナナ状のウンチがつるりと出るという。
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